「最近、ほうれい線が目立ってきた気がする…」「鏡を見るたびに老けた印象を感じてしまう…」そんな悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。ほうれい線は、小鼻の横から口角にかけて走る溝のような線で、見た目年齢を5〜10歳も老けさせてしまうとも言われています。
この記事では、ほうれい線ができる原因と、セルフケアから美容医療まで幅広い改善方法を詳しく解説します。ほうれい線を目立たなくするための具体的なアプローチを知って、若々しい印象を取り戻しましょう。

ほうれい線ができる原因
ほうれい線は単純な「シワ」ではなく、たるみが原因で形成される「溝」です。その発生メカニズムには複数の要因が関わっています。
頬のたるみ
ほうれい線の最大の原因は、頬の皮膚と脂肪が重力によって下がることです。加齢に伴い、肌の弾力を支えるコラーゲンやエラスチンが減少すると、頬を支えきれなくなり、鼻の横に溝ができます。これがほうれい線の正体です。
表情筋の衰え
頬を持ち上げる役割を担う「大頬骨筋」や「小頬骨筋」が衰えると、頬が下がりほうれい線が深くなります。マスク生活の長期化や、表情が乏しいライフスタイルは表情筋の衰えを加速させる要因です。
乾燥・肌のハリ不足
肌が乾燥すると、表面の小ジワが増え、ほうれい線周辺がより目立つようになります。特に口周りは皮脂腺が少なく乾燥しやすい部位であるため、保湿ケアが不足するとほうれい線の溝が深く見えやすくなります。
紫外線ダメージ
紫外線は真皮層のコラーゲンとエラスチンを破壊し、肌の弾力を奪います。紫外線による光老化は肌老化の約80%を占めるとされており、ほうれい線の形成を大きく促進する要因です。
骨格や脂肪のつき方
丸顔の方や頬骨が低い方は、骨格的にほうれい線ができやすい傾向があります。また、頬に脂肪がつきやすい方は、その重みでほうれい線が深くなりやすいです。若い方でもほうれい線が気になる場合は、骨格的な要因が影響している可能性があります。
参考:日本皮膚科学会

自宅でできるほうれい線ケア【スキンケア編】
ほうれい線を目立たなくするために、まずは日々のスキンケアから見直していきましょう。
レチノール配合のスキンケアを取り入れる
レチノール(ビタミンA誘導体)は、厚生労働省にシワ改善効果が認められた有効成分です。コラーゲンの生成を促進し、肌のハリを改善する働きがあるため、ほうれい線ケアの心強い味方といえます。
使い方のポイント:
- 夜のスキンケアに取り入れる(日中は紫外線感受性が高まるため)
- 最初は低濃度(0.01〜0.04%程度)から始める
- 乾燥や皮むけが起きたら使用頻度を減らす
- レチノール使用中は日焼け止めを必ず塗る
ナイアシンアミド配合コスメを活用
ナイアシンアミド(ビタミンB3誘導体)もシワ改善効果が認められた有効成分です。レチノールより刺激が少なく、敏感肌の方でも使いやすいのがメリット。肌のバリア機能を強化し、セラミドの生成をサポートする働きもあります。たるみケア全般のアプローチは以下の記事でも詳しく解説しています。

徹底保湿でほうれい線を目立たなくする
ほうれい線周辺の乾燥は、溝を深く見せる原因になります。化粧水→美容液→乳液→クリームの基本ステップに加え、ほうれい線部分にはクリームを重ねづけするのが効果的です。
保湿に効果的な成分:
- セラミド(バリア機能強化)
- ヒアルロン酸(水分保持)
- コラーゲン(肌表面のうるおいキープ)
- スクワラン(油分で蓋をする)
日焼け止めの徹底
紫外線対策はほうれい線予防の最重要項目です。SPF30・PA++以上の日焼け止めを365日塗り、2〜3時間おきに塗り直すのが理想。パウダータイプの日焼け止めなら、メイクの上からでも手軽に塗り直しができます。
スキンケアは1日2日で効果が出るものではありません。最低でも2〜3ヶ月は継続して、肌のターンオーバーが一巡するのを待ちましょう。焦らず、コツコツ続けることが大切です。
自宅でできるほうれい線ケア【エクササイズ編】
表情筋を鍛えることで、頬を持ち上げてほうれい線を目立たなくすることができます。
舌回しエクササイズ
口を閉じたまま、舌で歯茎の外側をなぞるように大きくゆっくり回すエクササイズです。
- 口を閉じた状態で、舌を上の歯茎の外側に当てる
- そのまま時計回りに大きく円を描くようにゆっくり回す(10回)
- 反時計回りにも同様に回す(10回)
- 朝晩1セットずつ行う
このエクササイズは口周りの「口輪筋」「頬筋」を効果的に鍛えることができ、ほうれい線だけでなくフェイスライン全体の引き締めにも効果的です。
あいうえお体操
「あ・い・う・え・お」を大げさな口の動きで発音するエクササイズです。
- 「あ」:口を大きく開ける(3秒キープ)
- 「い」:口を横に大きく広げる(3秒キープ)
- 「う」:口をすぼめて前に突き出す(3秒キープ)
- 「え」:口角を上げて笑顔に(3秒キープ)
- 「お」:口を縦に大きく開ける(3秒キープ)
- これを5セット繰り返す
ペットボトルエクササイズ
空の500mlペットボトルを用意し、唇だけでくわえて持ち上げるエクササイズです。口周りの筋肉を集中的に鍛えることができます。
- 空のペットボトルに少量の水(50〜100ml)を入れる
- ペットボトルの口を唇だけでくわえて持ち上げる
- 10秒キープ
- 5回繰り返す
慣れてきたら水の量を増やして負荷を上げましょう。ほうれい線の原因と予防ケアの基本は以下の記事でも詳しくまとめています。





美容医療によるほうれい線改善
セルフケアだけでは改善が難しい深いほうれい線には、美容医療という選択肢もあります。
ヒアルロン酸注入
ほうれい線治療で最もポピュラーな施術です。ほうれい線の溝にヒアルロン酸フィラーを注入し、溝を物理的に埋めてなめらかにします。
メリット:
- 即効性が高い(施術直後から効果を実感)
- ダウンタイムが短い(軽い腫れ・内出血程度で数日〜1週間)
- 万が一気に入らなければヒアルロニダーゼで溶解可能
デメリット:
- 効果は永久ではない(6ヶ月〜1年半で徐々に吸収される)
- 定期的な追加注入が必要
- 注入量や位置を誤ると不自然な仕上がりになるリスク
費用目安:片側3万〜8万円(1本あたり)。ヒアルロン酸注射の詳しい情報は以下の記事でも解説しています。



HIFU(ハイフ)
高密度焦点式超音波を使って、皮膚の深い層(SMAS筋膜)を熱で引き締める施術です。頬全体のリフトアップによって、ほうれい線の改善が期待できます。
費用目安:3万〜15万円/回
糸リフト
吸収性の医療用糸を皮下に挿入し、物理的に頬を引き上げてほうれい線の改善を目指す施術です。即効性が高く、効果の持続期間も1〜2年程度と比較的長いのが特徴です。
費用目安:10万〜50万円/回
レーザー治療
フラクショナルレーザーやピコレーザーなどを使い、真皮層のコラーゲン生成を促す治療法です。肌のハリ改善を通じて、ほうれい線を目立たなくしていきます。複数回の施術が必要ですが、肌全体のハリ感アップも期待できます。
費用目安:1万〜10万円/回
美容医療は医師の技術によって仕上がりが大きく左右されます。必ず実績と経験が豊富な医師が在籍するクリニックを選び、カウンセリングで十分に相談してから施術を受けてください。
参考:日本美容外科学会
ほうれい線を目立たなくするメイクテクニック
ケアと並行して、メイクでほうれい線をカバーする方法も覚えておくと便利です。
下地選びが重要
ほうれい線をカバーするなら、光を拡散する「ソフトフォーカス効果」のある下地がおすすめです。パール入りの下地をほうれい線に沿って薄く塗ると、光の効果で溝が目立ちにくくなります。
ファンデーションの塗り方
ほうれい線の上にファンデーションを厚塗りするのは逆効果です。ヨレて溝に溜まり、かえって目立ってしまいます。ほうれい線周辺は薄づきに仕上げ、リキッドやクッションファンデをスポンジでポンポンと叩き込むように塗りましょう。
ハイライトの活用
ほうれい線の始点(小鼻の横)と頬骨の高い位置に細く入れたハイライトが効果的です。光が当たることで立体感が生まれ、ほうれい線から視線をそらす効果があります。


よくある質問(Q&A)
Q1. ほうれい線は完全に消すことはできますか?
セルフケアで完全に消すのは難しいですが、目立たなくすることは十分に可能です。美容医療のヒアルロン酸注入を使えば、見た目上ほぼフラットにすることも可能ですが、永久的な効果ではないため定期的なメンテナンスが必要になります。
Q2. 20代でもほうれい線は出ますか?
出ます。骨格や頬の脂肪のつき方によっては、20代でもほうれい線が目立つことがあります。また、急激なダイエットで顔の脂肪が減ると、頬のたるみが生じてほうれい線ができるケースもあります。
Q3. 寝方はほうれい線に影響しますか?
はい、大きく影響します。横向き寝は下になった側のほうれい線が深くなりやすいと言われています。できるだけ仰向けで寝る習慣をつけるのが理想。シルクの枕カバーを使うと、肌への摩擦を減らす効果もあります。
Q4. ヒアルロン酸注入は痛いですか?
麻酔クリームを塗布してから施術を行うクリニックがほとんどなので、痛みは軽減されます。「チクッとする程度」と感じる方が多いです。痛みに弱い方は事前に医師に相談して、麻酔の種類や量を調整してもらいましょう。
Q5. ほうれい線ケアにおすすめの食べ物はありますか?
コラーゲン合成をサポートするビタミンC(キウイ、パプリカ、ブロッコリー等)、肌の弾力を保つタンパク質(鶏肉、魚、大豆製品等)、抗酸化作用のあるビタミンE(アーモンド、アボカド等)を意識的に摂取すると良いでしょう。
まとめ
ほうれい線は、頬のたるみ・表情筋の衰え・乾燥・紫外線ダメージなどが複合的に重なって形成される溝です。改善のためには、レチノールやナイアシンアミドを活用したスキンケア、表情筋エクササイズ、紫外線対策をバランスよく行うことが基本になります。
セルフケアで目立たなくすることは十分に可能ですが、深いほうれい線にはヒアルロン酸注入やHIFU、糸リフトなどの美容医療も有効な選択肢です。自分のほうれい線の状態と予算に合わせて、最適なアプローチを見つけてください。
大切なのは、気になったときにすぐ対策を始めること。日々のケアの積み重ねが、数ヶ月後の見た目を大きく変えてくれます。

